アディゼロ プライムSP2とSP3の違いを比較！素材・重量・履き心地を徹底解説

アディゼロ プライム SP2とSP3の違いが知りたい。どっちを選ぶべき？そんな疑問を持つ方は多いはず。この記事では、両モデルの性能差や履き心地、選び方のポイントを徹底比較します。自分に合った一足を見つけましょう。

SP2 vs SP3、まずここが違う！モデル概要比較

アディゼロ プライム SPシリーズは、アディダスが誇る短距離用スパイクの中でも特に人気の高いモデルです。その中でも「SP2」と「SP3」はどちらも上級者から高評価を受けているモデルですが、実は構造や履き心地に明確な違いがあります。この章では、それぞれの特徴を分かりやすく整理しながら、どんな人に向いているのかを見ていきましょう。

【SP2】基本スペックと開発背景をチェック

アディゼロ プライム SP2は、スプリント用スパイクの中でも特に「反発力」と「安定性」を両立したモデルとして知られています。前足部には軽量で高反発な素材「Lightstrike Proフォーム」が使われており、地面からのエネルギーを効率よく推進力に変えてくれる構造です。さらに、靴底全体にカーボンプレートを内蔵することで、硬さを保ちながらも素早い足の切り替えをサポートします。アッパー部分はメッシュ素材で通気性が高く、足全体を包み込むような自然なフィット感が特徴です。そのため、初めて上級スパイクを履く人でも扱いやすいという声が多くあります。SP2は総合的にバランスが良く、100mから400mまで幅広く対応できる万能スパイクといえるでしょう。

【SP3】進化ポイントと変更点を整理

SP3はSP2をベースに改良された新世代モデルです。最大の特徴はアッパー素材が「Strung（ストラング）」という糸状テキスタイルに変わった点です。この素材は、足の動きに合わせて張力を調整する仕組みになっており、よりピタッとしたフィット感を実現します。一方で、足幅が広い人には少しタイトに感じることもあるようです。また、プレート構造やミッドソールの素材自体はSP2と大きく変わっていませんが、ヒール部分の形状がやや浅くなり、履き心地の好みが分かれる部分といえます。全体としては「反発力重視のSP2」に対して、「フィットと安定感を追求したSP3」という方向性の違いが見て取れます。上級者から特に評価されているモデルです。

アディゼロ プライム SP2とSP3の違いが一目で分かる表比較

アディゼロ プライム SP2とSP3の違いをまとめると、「アッパー素材」「ヒール構造」「重量」の3点がポイントです。SP2はメッシュアッパーで通気性と柔らかさを重視しており、やや広めのフィット感が特徴。一方、SP3はStrung素材で包み込むようなホールド感があり、足との一体感を高めています。重量はSP2がやや軽く、スプリント中の足さばきがスムーズです。ヒール形状はSP3の方が浅めで、しっかり締めないと踵が浮くと感じる人もいます。そのため、フィット感重視の人はSP3、自然な履き心地を求める人はSP2が向いているといえます。どちらも性能面では非常に優秀であり、最終的には足型や好みによって選ぶのがベストです。

比較項目	アディゼロ プライム SP2	アディゼロ プライム SP3	備考
アッパー素材	メッシュ素材	Strung（ストラング）テキスタイル	公式にSTRUNG採用を明記
プレート構造	フルレングスのスパイクプレート	同構造（変更なし）	剛性・反発はどちらも高水準
ミッドソール素材	Lightstrike Pro フォーム	Lightstrike Pro（同素材）	軽量で反発性あり
重量（参考値）	約183g前後	約195g前後	SP3はやや重量がある傾向
ヒール形状	やや深めの履き口	やや浅めの履き口	足型によって好みが分かれる
対応距離	60m～400m・ハードル	60m～400m・ハードル	SP3は中距離でも安定

技術・構造で見る「アディゼロ プライム SP2とSP3の比較」

アディゼロ プライム SPシリーズの進化は、見た目だけでなく中身の技術にもあります。この章では、プレート構造やミッドソール、アッパー素材など、走りを支える「内部の仕組み」に注目して解説します。どちらのモデルも優れた性能を持ちますが、その違いを理解することで自分に合った一足を選びやすくなります。

ミッドソール＆プレート構造の違いと走りへの影響

アディゼロ プライム SP2とSP3のどちらも、フルレングスのカーボンプレートを採用しています。このプレートが足のブレを防ぎ、地面からの反発を効率的に前進力へ変えてくれるのが特徴です。SP2では「Lightstrike Pro」という軽量で弾力のあるフォームを組み合わせることで、反発力と安定性の両立を実現しています。一方、SP3はプレート構造自体は大きく変わりませんが、アッパーと一体化するような設計で剛性が高まり、より足裏感覚に近い走り心地になっています。SP2は“反発をもらう感覚”、SP3は“自分で押し出す感覚”に近いという違いがあります。自分の走り方に合わせて、反発型か接地型かを選ぶことが大切です。

アッパー素材／フィット感の変化–SP2 vs SP3

SP2は軽量なメッシュアッパーを使用しており、足全体を柔らかく包み込むような履き心地が特徴です。通気性が高く、長時間の使用でも蒸れにくい構造になっています。一方、SP3では「Strung（ストラング）」という最新素材が採用され、糸を編み込むようにして作られた特殊なアッパーが足の形に沿ってしっかりフィットします。この素材は伸びる部分と伸びない部分が場所によって調整されており、走行中の安定性が大きく向上しています。ただし、タイトに感じる人も多いため、サイズ選びには注意が必要です。SP2は快適さ、SP3は精密さを重視したアッパーといえるでしょう。足幅の広さやフィット感の好みに応じて選び方を変えるのがおすすめです。

重量・ドロップ・ライズ数値から見る実戦性能差

SP2とSP3を数値面で比較すると、重量ではSP2がやや軽量で、素早い足の切り替えをサポートしてくれます。SP2はおよそ約183グラムで、軽快なスタートダッシュを得意とします。一方でSP3は約195グラム前後と若干重めです。一方ドロップは“前足部が高い”設計で、SP2は約−5.8mm、SP3は約−10mm前後と見られます。短距離の瞬発力を重視するならSP2、最後までスピードを維持したいならSP3が向いています。数字の違いはわずかでも、実際の走行感には大きく影響しますので、ここはしっかり比較しておきたいポイントです。

スペック項目	SP2	SP3	ポイント解説
重量（参考値）	約183g前後	約195g前後	サイズにより差あり
ヒール/フォア高（実測/公表）	約11.0mm / 約16.8mm	約8mm / 約18mm	前足部が高い設計（いずれもマイナスドロップ）
実測/公表ドロップ	約−5.8mm（実測）	約−10mm前後（公表値から算出）	“踵高め”ではなく“前足部高め”

使用感・フィッティング編：実ユーザーのホンネと選び方

実際に履いて走ってみないと分からないのが「使用感」です。この章では、アディゼロ プライム SP2とSP3の履き心地や足へのフィット感、反発の体感などをもとに、ユーザーのリアルな印象をまとめました。単なる数値ではなく、“走って感じる違い”をイメージできるように紹介します。

ヒールホールド・足幅・足入れで変わる「合う／合わない」

SP2とSP3のどちらも高品質なスパイクですが、履き心地には明確な差があります。SP2はヒール部分の深さがしっかりしており、かかとがズレにくい構造です。足幅にもゆとりがあり、幅広の人でも履きやすいと感じる人が多いです。一方でSP3はヒールが浅く設計され、踵のホールド感がよりタイトになっています。これは軽量化とフィット性の向上を狙ったものですが、人によっては「踵が浮く感じがする」と感じることもあります。また、足入れの際に少し窮屈に感じる声もあります。足幅が狭めの人やフィット重視のランナーにはSP3が向き、ゆったり感や安定感を求める人にはSP2が合うでしょう。履き心地の差が走りの安定性に直結するため、実際に試し履きをするのがおすすめです。

レビューから見る「反発・バウンス感」の体感比較

SP2はその「反発力」で多くのスプリンターから高い評価を受けています。走り出しの一歩目から地面を弾くような推進感があり、特に100mなどの短距離レースで加速しやすいと感じる人が多いです。Lightstrike Proフォームとカーボンプレートの組み合わせにより、着地から蹴り出しまでのエネルギー伝達がスムーズです。一方のSP3は、反発力よりも安定性を重視した設計です。Strungアッパーが足の動きをサポートし、力を無駄なく伝えることができます。そのため「自分の力をしっかり路面に伝えたい」タイプの選手に向いています。SP2は弾む感覚、SP3は押し出す感覚。この違いを理解すると、自分の走り方に合ったモデルが見つけやすくなります。

初心者〜上級者別に「どちらが使いやすいか」アドバイス

SP2とSP3はどちらも上級者向けモデルですが、レベルや目的によっておすすめは変わります。SP2は反発力が高く、軽さもあるため、初めて高反発スパイクを履く中級者に向いています。扱いやすさとスピード感を両立しているので、100mから400mまで幅広い距離で使いやすいでしょう。一方SP3はより精密なフィット感を求める設計で、フォームが安定している上級者や、スピードを維持しながら後半も崩れない走りをしたい選手に適しています。初心者が履くと少し硬く感じることもありますが、履き慣れるとその安定感が力強さに変わります。自分の走力と目的を踏まえて、段階的にステップアップしていくのが理想です。

種目・レベル別で考えるモデル選びのポイント

アディゼロ プライム SP2とSP3は、どちらも短距離専用スパイクとして設計されていますが、得意とする距離やレベルに違いがあります。この章では、100m・200m・400mなどの種目別の相性や、初心者から上級者までの使い分け方を紹介します。自分のタイムや練習目的に合わせて、最適なモデルを選びましょう。

100m／200m／400m・ハードル対応、どちらが向いてる？

SP2とSP3はどちらも短距離向けですが、得意な距離に違いがあります。SP2は軽量で反発力が高いため、100mや200mのように瞬発力とスピードを重視するレースに向いています。スタートから加速区間にかけて地面を強く蹴るタイプの選手が履くと、弾むような推進力を得られます。一方でSP3は、安定性とフォームの持続性を重視しているため、200mや400m、さらにハードル種目にも適しています。長い距離でスピードを維持しやすく、後半でフォームを崩しにくいのが特徴です。つまり、爆発的な加速を求めるならSP2、安定した走りで後半まで粘りたいならSP3という選び方がおすすめです。

タイム帯・走力で決める：SP2がベターなケース／SP3がベターなケース

SP2とSP3はどちらも高性能ですが、走力によって向き不向きがあります。一般的な使用者の声では、SP2は100mで11秒台〜10秒台中盤の選手が性能を最大限に発揮しやすい傾向にあります。反発力が強いため、ある程度脚力とスプリントフォームが整っていないと扱いづらい場合もあります。対してSP3は、よりフィット感を求める上級者や、タイムが10秒台前半の選手から支持を集めています。精密な接地コントロールがしやすく、スピードを最後まで維持することが可能です。もし11秒後半〜12秒台で記録を伸ばしている途中なら、SP2の方が扱いやすいでしょう。自分の走力段階に合わせて選ぶことで、スパイクの性能を最大限に引き出せます。

旧モデル【SP2】を選ぶメリット・新モデル【SP3】を選ぶメリット

SP2は旧モデルながら完成度が高く、価格面でも手に入れやすいのが魅力です。反発力が強く扱いやすいため、練習用と試合用を分けたい人にも向いています。また、安定した履き心地と信頼性の高さから、今でも多くのスプリンターに愛用されています。一方、SP3は新素材のStrungアッパーを採用しており、足と一体化するようなフィット感が得られるのが特徴です。高い走力を持つ選手にとっては、よりパワーロスの少ない走りを可能にしてくれます。つまり、コストパフォーマンス重視で扱いやすいのはSP2、最新テクノロジーで最高のフィットを求めるならSP3。どちらを選んでも後悔のない選択ができるでしょう。

走力レベル・タイム目安（参考）	おすすめモデル	理由・特徴
100m 12秒台〜11秒後半	SP2	扱いやすく、反発を感じやすい設計。フォームが安定していない人にも合う。
100m 11秒前半〜10秒台後半	SP2 or SP3	両方の特性を活かしやすいレベル。走り方や好みに合わせて選択可能。
100m 10秒台前半〜9秒台	SP3	フィット性と安定感が高く、トップレベルの走りを支える。
200m／400mランナー	SP3	後半の安定性が高く、スピード維持がしやすい。
幅広足・初心者スプリンター	SP2	やや広めの設計で足入れがしやすく、練習でも使いやすい。

購入前に確認したい！サイズ感と選び方のコツ

どんなに高性能なスパイクでも、自分の足に合っていなければ実力を発揮できません。この章では、アディゼロ プライム SP2とSP3のサイズ感や試し履きのコツ、購入時に注意すべきポイントを紹介します。失敗しない選び方を理解して、自信を持ってスタートラインに立ちましょう。

SP2・SP3のサイズ感の違いを理解しよう

アディゼロ プライム SP2はつま先が細めの設計で、全体のフィットは標準〜ややタイト寄りです。特に足幅が広い人にとっては、無理なく足が収まる安心感があります。一方、SP3はStrung素材によるアッパー構造のため、足全体を包み込むようなタイトなフィット感が特徴です。特に甲や踵の部分で締まりを感じる人もいるため、普段より0.5cmほど大きめを試す人もいます。走行中のズレを防ぐ設計ではありますが、長時間履くと圧迫感を覚える場合もあるため、購入前に実際のフィットを確認するのがおすすめです。

購入時のチェックポイント：試し履きとフィッティングのコツ

スパイクを購入する際は、できる限り試し履きを行いましょう。特にSP3のようにフィット性が高いモデルは、足の形によって感触が大きく変わります。試すときは実際にスプリント姿勢をとり、つま先から踵までの密着感を確認します。足の甲がきつすぎたり、踵が浮くようならサイズ調整が必要です。また、試着時にはスパイクソックスを使用すると、より実際の走行時に近い感覚が得られます。新しいモデルは素材が馴染むまで時間がかかるため、最初は少し窮屈でも徐々に足になじむケースが多いです。焦らず何度か履いて、最適なサイズを見つけるのがポイントです。

ネット購入時に失敗しないための選び方のヒント

近年ではオンラインでスパイクを購入する人も増えていますが、サイズ感が合わずに失敗してしまうケースもあります。ネット購入をする場合は、返品交換が可能なショップを選ぶのが安心です。また、口コミやレビューで「サイズ感が小さい」「やや大きめ」などの傾向を確認するのも有効です。SP3はフィットがタイトなため、「0.5cmアップでちょうど良かった」という声も多く見られます。SP2は標準的なサイズ感なので、普段通りで問題ないケースがほとんどです。もし迷う場合は、SP2基準で選んでから調整するのがおすすめです。オンラインでも、情報をしっかり確認すれば失敗は防げます。

まとめ

アディゼロ プライム SP2とSP3は、どちらもアディダスの技術が詰まった短距離スパイクですが、特徴や走り心地に明確な違いがあります。最後にこの記事のポイントを整理しておきましょう。

• SP2は軽量で反発力を重視した設計
• SP3は安定感とフィット感を向上させた新素材「Strung」アッパー採用
• 両モデルともフルレングス・カーボンプレートを搭載
• 重量はSP2が約183g、SP3が約195g前後とSP3がやや重め
• SP2は100m〜200mに強く、瞬発力型のランナーに適する
• SP3は200m〜400mにも対応し、長い距離での安定感が高い
• SP2はメッシュ素材で通気性と柔らかさがある
• SP3は足を包み込むようなフィット感でホールド性が高い
• SP2は初級〜中級者にも扱いやすい万能モデル
• SP3は上級者向けで、正確なフォームを維持しやすい
• ヒール形状はSP3の方が浅く、足型によって好みが分かれる
• SP2はやや広めの作りで、幅広の足にも対応
• SP3はタイトなフィット感で足との一体感が高い
• 価格面ではSP2がやや入手しやすい傾向
• どちらも短距離スプリントで最高のパフォーマンスを発揮できる
• 自分の走力・フォーム・距離に合わせた選択が重要
• 試し履きや口コミを参考にすると失敗が少ない
• SP2とSP3の差は「反発」か「安定」かという方向性の違い

どちらも完成度が高く、走る目的や感覚に合わせて選べば間違いのない一足です。自分のスタイルに合ったモデルで、最高の走りを手に入れてください。